ロジックから曖昧な点を無くすには

すべてに当てはまるはわけではないですが、
ロジックより曖昧な点を無くすには主に以下の3つに注意する必要があります。

・ロジックを判定するタイミング
・チャートでのインジケータとローソク足の価格(始値、高値、安値、終値)の縦軸と横軸の位置関係
・意図しないローソク足でエントリー・決済しないために、ロジックが成立していない反対の条件を入れる必要があるか

短期移動平均線(黄線)が中期移動平均線(赤線)をクロスして上抜く例にて説明します



・ロジックを判定するタイミング
随時 最新の価格とインジケータ
 後から見るとロジックの条件が成立していないように見えますが、インジケータは終値での値なので終値までに条件が成立する可能性があります。

終値確定したあとの最新足(一番右側)の始値がつけたとき
 各ローソク足につき1回のみ判定することになります。後から見ても条件が成立しているように見えます。ただ、条件判定が遅めになる傾向があります。

・チャートでのインジケータとローソク足の価格(始値、高値、安値、終値)の縦軸と横軸の位置関係
縦軸ーインジケータとローソク足の始値、高値、安値、終値、最新の価格との上下関係
横軸ーどのローソク足でのインジケータとローソク足の価格を用いるか(時間にいて)

縦軸(上下関係)は不等号式(以上≦、以下≦、より大きい<、より小さい>)で表現します

この例だと上下関係は
②の足 赤線MA14<黄線MA5
③の足 赤線MA14>=黄線MA5
となります。ここで③の足で「>=」として同じ値の場合も条件に含んでいることにも注意してください。こうしないと黄線が同じ値から赤線を上回った場合に条件が成立しないことになります。

横軸ーどのローソク足(横軸)のインジケータを用いるかは最新の足からの位置関係で表現します。
①の足 =最新足としますと②の足はひとつ前の足、③の足はふたつ前の足になります。

・意図しないローソク足でエントリー・決済しないために、ロジックが成立していない反対の条件を入れる必要があるか

これは考え出した条件で、一つ一つの足で注目した足が一番最新の足もしくはひとつ前の足だと仮定して、自分がエントリー・決済したい足以外の足で条件が成立するかどうかチェックすることで必要性がわかります。

この例ですと②の足から導き出した「赤線MA14<黄線MA5」の条件のみとして、注目した足をひとつ前の足だとすると図のチャートの真ん中あたりの足でも成立します。
ただ、③の足から導き出した「赤線MA14≧黄線MA5」も二つ前の足の条件だとすると、短期移動平均線(黄線)が中期移動平均線(赤線)をクロスして上抜く足のみとなり、意図したとおりのエントリー・決済となります。